株式投資をしていると投資している株価が下落するとそれはもうがっかりしますね。
儲けたいと思っているのが、逆に損をするわけですから残念無念の極みです。
市場環境の変化や投資した会社の業績不振、材料出尽くし、需給の悪化、証券会社のレーティング格下げなど自分がせっかくこれはと選んだ銘柄が値下がりする理由は事欠きません。
2015年の日本の株式市場は年初から順調でした。
日経平均株価は2万円超えを果たし高値圏で推移しました。
しかし8月に中国が唐突に人民元の切り下げを発表するとそれをきっかけに、中国経済の失速、それに伴う世界経済の低迷が懸念され日本株は爆下げしました。
中国・アメリカ・欧州など世界の主要株式市場が暴落して混乱、投資家は不安に慄きました。
その後アメリカの利上げ懸念・原油、銅などの資源価格の下落、サウジの株売りなど世界の株式市場は重苦しい空気に包まれて、
いつの間にか年初来安値を更新する指標が世界各地で相次ぎ、日経平均株価も高値の20,900円から9月には一時16,00円台まで落ち込みました。
その頃日経CNBCでアメリカの著名な投資家ウォーレン・バフェットのインタビューが紹介されていました。
内容は短い言葉をぼつぼつと語っているのを3つ4つかいつまんで流すような簡単なものでした。
- 「私は1か月3ヵ月の株価は分からない。10年後のアメリカの株は上がっているだろう」
- 「私は市場で何が起きているのか詮索することはしない」
- 「株が下がっている日が好き。安く買えるから」
バフェットは世界最大の投資会社パークシャー・ハサウェイを運営して長期投資を基本として大きな投資成績を上げてきました。
ニューヨークのウォール街より出身地のネブラスカ州のオマハに居住しオマハの賢人と称えられています。
巨額の寄付をする事前活動家としても知られています。
この伝説の投資家の言葉からその投資に対する姿勢が伺える気がします。
バフェットにして明日明後日の株価を予想することは出来ず、下がった、また下がった何故だと頭を抱えてもしょうがないと言っているようです。
投資する会社の仕事、経営者の能力・志、商品力、業界の成長性などをよく勉強して、
安い時に投資して信じられる間は長期間投資していく、一々一喜一憂しない、短いインタビューで解説もありませんでしたが、そんな風に言っている気がしました。