自家用車を維持するのにかかる費用っていくら?

 

自家用車を所有し維持するには様々な費用がかかります。

 

維持費にも種類がありますのでそれぞれいくらぐらいの費用なのか見ていきましょう。

 

まず第1に、必ず支払わなければいけない税金では、1年毎に自動車税がかかります。

 

たとえば、軽自動車は2万円ほどで済みますが、排気量の多いセダンやハイエースなどは8万~10万近くの出費が年ごとに課せられます。

(年式が古いと現在実施されているグリーン化税制によりさらに自動車税が高くなります。)

 

 

次に、車検時には重量税がかかり、こちらは(車体重量)車の重さにより変動します。

大きい車ほど当然重いので、セダンなどであれば重量税だけで5万近くの出費となります。

 

 税金だけでのトータルは、(セダンを例として)2年で25万程度となり、年額で12,5000円が必要です。

 

 

 

第2に、保険料も見てみましょう。

 

税金以外では、自賠責保険の加入が義務付けられているため、車検時の2年毎に加入しなければいけません。

(実際には2年以下、2年以上もかけれますが、ここでは車検時に加入と言う事で2年分とします。)

 

こちらの費用は、自賠責は軽も普通車もほとんどかからず2年で25000円程度となります。

 

※自賠責保険に入らずに公道を運転すると法律違反になります。

 

もう一つは任意保険というもので、これは任意の意思でかける保険なので加入が義務付けられている物ではありません。

 

しかし、入らない状態で事故を起こした場合には自賠責保険の支払い以外は、ご自身で支払う必要が出てくるので、運転する場合には必ず入っておいたほうがいいでしょう。

 

こちらの費用は、若い年齢(10代や20代前半)では特に高くなり、また事故を起こし保険を使った場合、等級が上がるため保険料が跳ね上がります。

 

若い世代で加入したばかりだと、月2万円程度で年額約24万円が必要です。

(車両保険なしの場合であれば、年額20万切る程度ですが、免許取り立ては特に事故を起こしやすいので、乗る車の価値によっては車両保険に加入した方が良いでしょう。)

 保険料でのトータルは年額25万円程度となります。

※ただし、年齢が30歳を超えている、また事故を一切起こしていないもしくは保険を使っていない場合であれば年額3万円程度まで下がる保険会社も御座います。

 

 

 

第3には、安全に乗るためにパーツなどを交換する為のメンテナンス費用がかかります。

 

車検費もここに含まれますが、ここは壊れた部品や傷んでいる箇所によって大きく異なります。

 

たとえば、オーバーヒートしたなどエンジン交換では50万から100万円が相場となり、やれブレーキパッドの交換(15000円~20000円程度)、発電機(オルタネータで5万円ほど)、オイル漏れなどなど一度壊れ出すと出費がどんどんかさんで行きます。

 

ここは、少なく見積もっても、月1万~2万円程度は修理費用としてみておいた方が良いでしょう。

 メンテナンス費用としては、年額で12万~24万程度は維持費として貯蓄される事をお勧めします。

 

仮に故障した場合も、部品は新品に交換せずとも、リビルト品と言った部品であれば、新品の半額から3分の1程度になるのでこちらの利用も検討して下さい。

 

リビルト品とは、中古の壊れている部分だけを直し再生した部品の事を言います。

 

町の修理工場だけでなく、ディーラーでも取り扱っている店舗もあるため、両方の見積もりを出してもらいましょう。

整備士による工賃は安くする事は出来ません。工賃費用は1時間当たり1万5千円程度が必要です。

 

 

第4には、ガソリン費用も必要ですし、駐車場がない場合には止める場所を借りる必要があります。

 

 今は、燃費の良い車ばかりなので燃料費はそれほどかさみませんが、月5000円程度、また駐車場代も月5千円となり、トータル年額12万円となります。

 

全てのトータルをまとめますと、

税金で、年額125000円

保険料で、年額20万円程度(若い世代が高い、無事故の実績を積む事で次第に安くなる)

車検費を含む修理費を見積もって12万円程度

ガソリン代や駐車場代で12万円程度

 

 合計年額維持費、おおよそ50万程度(月4万円)となります。

さらにローン購入であれば、その分もプラスされます。

 

よって、維持費を出来るだけ安く済ますのであれば、税金の安い小さい車を安全運転で乗るという事以外にありません。

 

正直、車を買ったけどそれほど乗らない方であれば、毎回の外出時はタクシーを使った方が負担が少なくなるでしょう。